1/9 ポカラを発って11時にカトマンズに戻ってきました。空港には日本猿のようなのが遊んでいます。今日は世界遺産のパタン市内観光です。パタン・ドカという神様の像で飾られたゲートから入る。カトマンズ盆地にマッラ3王国があった時代に首都として栄えた古都との事。ゴールデン・テンプルは本堂が金で覆われているそうです。ダルバール広場は東側に旧王宮、西側にはさまざまな様式の寺院が並んでいました。 1/10 午前中は初日にエレベスト遊覧飛行に行けなかった人の予備日なので我々は自由行動。ホテルの近辺を2時間ほど見物したけれど、自動車とバイクの優先ルールで怖くて道を横断出来ないほど。至る所で道路の工事中で、正に発展途上国です。不思議なことに数人で工事をしていても作業しているのは一人だけ。交代でやっているのでしょうが納期がないのかしら。午後から帰国までの半日は世界遺産のカトマンズ市内観光でした。ここもダルバール広場から。ダルバールとはネパール語で「宮廷」との意味だって。パタンとバクタブルにも同様の広場があったので最初は混乱しました。カスタマンダブ寺院はカトマンズの名前の由来となったネパ-ル最古の建築物のひとつ。一本の大木から造られたそうです。シヴァ寺院は高台の建物。前にある白いお堂はシヴァ信仰の印。クマリの館は女神クマリの化身として崇拝される少女が住んでいるそうですが殆ど顔を出さないし撮影は禁止です。 シヴァ・パールヴァティー寺院は緻密な彫刻が施された木彫りの窓枠が素晴らしい建物です。こんなところに座っていたらあかんのではないかしら。人もそうだけどナラヤン寺院の屋根にはハトがたくさん。テレビで「ハトマンズ」と云っていたのを思い出す。巨大な石像はカーラ・バイラヴ。シヴァ神の化身のひとつで刀を振り上げ生首をぶらさげているが少しマンガ的で愛嬌がありました。 最後はスワヤンブナート寺院。丘の頂に建つネパール最古の仏教寺院で「モンキーテンプル」といわれるくらいサルが多い。白いストゥーパは右回りで一周してお祈りをする。ストゥパーの正面には巨大なオルジュ(金剛杵)が安置されている。展望台からはカトマンズの町が一望出来てヒマラヤもちょっとだけ見えました。ランタン山との事。 本日はネパールの休日の土曜日なのでスワヤンブナートは混雑していたがそれ以上に犬が沢山寝ていた。市内でもところ構わず熟睡しているのをみかけたが、どれも温和でおとなしい。猫は一匹しか見なかった。旅の最終食はネパール料理と民族舞踊でしたがもうひとつ。 ネパール・ルピーは日本国内では換金できないのでカトマンズで蜂蜜とお菓子に替えました。カトマンズを23:30に発って香港で乗り継ぎ、関西空港には12:30に到着しました。大阪は寒かった。 旅の前半は乾季のわりには天候に恵まれませんでした。後半に持ち直したのが幸いでした。ネパールがアジアのスイスとして発展するにはまだまだ時間が掛かりそうです。カトマンズの車の排気汚染対策はこれからだし、街の整備や清掃もこれから。市バスだけという交通網も課題です。観光資源としては充分なのに。長い間憧れていたネパール、トレッキング・ツアーだったらもっと充実していたでしょうね。