21年前の阪神淡路大震災で、阪急伊丹駅が倒壊して移動するまでは、駅前商店街としても賑わったVIVA伊丹商店街。伊丹市立伊丹高校情報科で、高校生が地域活性化に取り組む事業「いたみ育ちあい(共育)プロジェクト(当時「商店街活性化プロジェクト」)の舞台です。 アーケードには、懐かしい雰囲気と明るい笑顔でいっぱいの人情味溢れる空間。プロジェクトのスタートから四半世紀近くを迎えて、店主さんたちもそれなりに高齢になられましたが、商いへの思いはまだまだ現役。地域の生活を支える公共財としての役割をしっかり果たしておられます。 ひと月半ぶりに伊丹で用事があったので、昨日は馴染みの乾物屋さんに直行。魚屋さん、漬け物屋さんと一緒に入っていた古びた建物の内装を一新するということで、1ヶ月前からみなさん北隣で営業されていました。 こちらのお店では、日頃買い物をしている大手スーパーでは手に入らない脂の乗ったぷっくり大ぶりのサバがあります。その場で家族分に切り分けてもらって、持参した保冷パックに入れました。お願いしてないのに、スーパーと比較しても決して高くはない値段をまけてくれるのも嬉しい気分です。 住宅が密集していて、元気だった伊丹の商店街も、郊外に大型ショッピングセンターが続々と立地し、市民のライフスタイルや人の動線も大きく変化し、衰退しているのが目で観てわかります。地元の商店街の強みを、多くの人々にもう一度振り返ってもらいたいものだと感じます。 |