平成21年8月の豪雨水害から6年が過ぎ、大きな被害をうけた河川改修も終えて、旧き良き日本原風景が甦る兵庫県佐用町。岡山・鳥取と隣接する山間の山村は、過疎化と高齢化の波の中で、住民主体となって地域の存立を探っています。 その一環として、町は一昨年、廃止になった計7つの中学校・小学校・保育園の活用法を公募。トマト工場、レザークラフト工房、高齢者住宅などに生まれ変わっています。発展が期待される分野のひとつとして、今月3日に豊福の旧江川小学校に、ドローンの操縦者を養成する学校が開校します。 「廃校」と聞くと、夜な夜な花子さんが徘徊するボロボロの校舎をイメージしますが、地域に愛されて子どもたちを育んできた江川小学校は、空き屋になって3年を過ぎても、まるで新築かと見まがうような状態。広々とした校庭、体育館、校舎をそのまま活かせるドローンスクールには、これ以上の施設はありません。 学校を町から10年間無償で貸与された、東京に本部がある「JUAVACドローンエキスパートアカデミー」は、国土交通省から認められた講習団体。兵庫校では、機体構造や安全対策などの座学と、グランドや体育館を使った実習を行い、10時間以上の飛行経歴を積んで、飛行許可申請を簡略手続きで取得できるようになります。 これまで地域の拠点として愛されてきた学校を活用させて頂くことで、地域住民の方々にも愛着を持ってもらえる事業に、すくすくと育ってもらいたいものです。 写真は、江川小学校正面玄関、校長の前田成朗さん(株式会社T&T)、陰陽師の山々を背景にグランドを舞うドローン(操縦はびっくりするほど簡単でした) 始めて操縦体験の感想は、下記ブログに記載しています。 https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=281392 ![]() |