「月山・鳥海山ゆっくり散策3日間」と云うツアーに参加してきました。登山するツアーではなくて中腹の湿地帯や山麗を散策する内容です。今年の2月に山形に行った時には天候が悪くて月山(1984m)や鳥海山(2236m)の山容を全く見る事が出来ませんでしたので再挑戦のつもりです。9/29の8:40に大阪空港から新潟空港へ約1時間の途中、北アルプスの涸沢の紅葉が進んでいるのが見えました。 新潟空港は初めてです。海岸側の小規模の空港で、以前に来た秋田空港と同じぐらいでしょうか。ここから日本海東北自動車を北上して村上市まで、途中で切れて国道7号線で山形県のあつみ温泉まで繋がってから再び日本海東北自動車道で鶴岡まで日本海側をバスで走り、出羽三山の表玄関の大鳥居から羽黒山山頂の三神合祭殿までの約4時間の移動でした。出羽三山は羽黒山、月山、湯殿山からなり、それぞれの祭神を祀っていますが通年の参拝は雪深い山頂や渓谷で困難なために羽黒山の山頂に三山の神々を合祀したそうです。今年の2月に三神合祭殿に参拝した時も積雪が3m程度ありましたが有料道路で管理しているので容易に参拝できました。三神合祭殿は重要文化財指定で萱葦ふきの厚さは2mで雪下ろしのために毎年葺き替えるとの事。 参道には樹齢300~600年の老杉が生い茂っていますが国宝の東北最古の五重塔や天然記念物の樹齢1000以上の爺スギがありました。2月には積雪で寄れませんでした。晴天の予想がはずれて日中は今にも降りそうな曇天でしたので月山の姿は見えませんでした。 本日はここで温海温泉の老舗旅館「たちばなや」に移動です。相棒が前に泊まったような気がすると云っていましたが、後で資料を見たらこの2月に泊まった旅館でした。全く記憶にありませんでしたのに、よく覚えているものです。9/30 昨日の羽黒山の有料道路前から月山ビジターセンター経由で月山高原ラインの終点の標高1400m、弥陀ヶ原湿原木道コースを散策しました。残念ながらガスの中でした。現地ガイドの話では「ガス山」と云われているほど霧の多い山だそうです。それでも一周130分間程で戻った頃には月山の山頂が見えてきました。山頂まで3時間程度で行けるそうです。湿原の草紅葉は申し分ありませんでしたし、標高が1000m以上で紅葉が進行していました。 秋田県に入って鳥海山の西側、鉾立展望台に寄ります。標高1000m程度で月山より日本海に近いせいか紅葉の進み方は遅いようですが鳥海山の山頂付近は昨夜の初冠雪で雪化粧でした。例年よりも半月ほど早いそうです。そういえば北海道の旭岳の初冠雪のニュースもこちらに来る前に聞いていました。 10/1 宿泊地のホテル・フォレスタ鳥海の猿倉温泉は鳥海山の北東方向にあって鳥海山は「秋田富士」と云われるとおりの山容に見えました。ここの温泉はPH8.4のナトリウム炭酸泉との事で肌がヌルヌルしました。重曹ですね。 鳥海山の北西山麗にある中島台レクリエーションの森(標高600m)にはブナの原生林と湧水の獅子ケ鼻湿原には樹齢約300年の異形ブナ「あがりこ大王」がありました。樹幹の空洞にはクマが住んでいたそうです。幹回り7.62mの日本一太さそうです。鳥海マリモというコケもありましたがこれもマリモですかね。150分間の散策でした。鳥海山の伏流水が集まって溶岩層の中から流れ出しているのが元滝伏流水。平成の名水百選との事でしたが正直言って高硬度水の味がしました。 台風21号くずれが日本海に入ってきて大荒れになる予報で、午後からの新潟空港までに徐々に曇り空になってきましたが鳥海山と月山は返って良く見えるようになりました。 帰路の飛行機は意外と揺れが少なかったようで、定刻少しの遅れで無事に帰還しました。両方の山とも地元の小学生が登るそうなので、夏の花の時期に行ってみたいです。