今日から、全国で共通一次試験が始まっていますが、大学では先週で後期の授業が終わり、試験期間に突入。長くて楽しい春休みに入った学生もあろうかと思います。軽井沢での夜行バスの不幸な事故で、乗客はほとんど大学生だったのは、こんな事情でした。将来を嘱望されていた早稲田や法政の若者たちの、ご冥福をお祈りいたします。 さて、関西学院大学神戸三田キャンパスで開講していた「情報化社会と人間」は、期末考査ではなくレポート提出で試験に代えることにしているので、今週はずっと履修生の課題をひたすら読んで採点するという作業に明け暮れました。 なんとかかんとか、200本以上のレポートを読み終え、229名の成績をつけて、つい先ほど学内ネットワークを使って成績報告を行いました。大教室でのアクティブ・ラーニングも大変でしたが、毎週大勢の学生の課題を評価するのは、更に大仕事でした。ただ、大変な分だけ、学生たちの育ちや気づきに触れることができて、楽しい思いもいっぱいさせてもらえました。 多くの学生は、積極的に授業に関わっていたのですが、一部に内職したり、爆睡したり、抜け出したりする学生もありました。中間で評価を告知し学習意欲を促したり、グループワークで注意などしていたのですが、残念ながら教員としての指導が至らなかったと反省しています。 自分の大学時代を振り返ると、お世辞にも素晴らしい学生ではなかったのであまり偉そうにいえませんが、そんな人たちは大変貴重な学びの機会を、自分の怠慢でむざむざ逃してしまっていると思います。社会人になって、おそらく相当苦労をすることでしょう。 成績は正直なもので、そのような学生のほとんどが、単位取得ラインである60点に届いていません。再三再四告知し、期間を延長してまで課題提出を促したのも、彼らには念仏程度にしか聞こえなかったのかも知れません。心を鬼にして、約1割の学生に「欠点」をつけました(涙!!)。 多くの課題をきちんとこなし、しっかり学びの機会を活かした学生もたくさんいました。全体の3割は、「S(秀)」や「A(優)」の評価となり、学生にとっては難易度の高い授業であったものの、その糧をしっかり身につけられた人が少なくないことは嬉しい結果でした。 兵庫県警サイバー犯罪対策課の山口警部補さま、伊丹市立伊丹高校情報科主任の畑井克彦先生、その他多くの方々にご協力頂き、今回の「情報化社会と人間」が無事終了できました。厚く感謝致しますと共に、春学期の「サイバー社会論」にこの経験をつなぎ、よりレベルの高い授業の実践に取り組みたいと思います。 |