昨日、旧知のとらさん&夢子さんが、ウマノスズクサの鉢を持って、ご夫婦でひょこむ本部に来て下さいました。この雑草は、姫路市の市蝶であるジャコウアゲハと深い関係があります。 ジャコウアゲハの幼虫は、4回の脱皮を経て蛹になり、羽化して成虫になりますが、交尾したメスは必ずウマノスズクサの葉の裏側に、小さな緑色の卵を産卵します。そして幼虫は、このウマノスズクサの葉や茎だけを食べて大きくなるのです。 実は、ウマノスズクサには、アリストロキア酸という強い毒性成分があり、昆虫による食害から身を守っています。しかし、ジャコウアゲハだけはその毒に対する耐性を持っていて、逆にその毒を利用しているのです。 つまりジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサの毒をせっせと食べて体内に蓄積し、小鳥などの天敵から身を守っているのです。さらにメスは、産んだ卵にもこの毒を塗布して外敵から卵を守ります。そして孵化した幼虫は、最初にこの卵の殻を食べて毒を体内に取り入れ外敵から身を守ります。すごく賢いでしょう♪ とらさんご夫妻から頂いた鉢は、そのままひょこむ本部の小さな花壇に植えて、ジャコウアゲハが飛来するのを待つことにします。ジャコウアゲハの行動範囲は500m半径と言われているらしく、たくさんの幼虫が健やかに成長して羽化すると、このあたりをジャコウアゲハが飛び回る素敵な風景が実現します。 問題がなければ、「ひょこむ農園」にも移植して、アゲハ飛び交う農園で楽しく作業できるようになればいいなと思っています。ありがとうございました。 |