"歴史認識"なんて、人生観・道徳感・宗教・職業・国によって人ごとに相違するのが当然だろうと思っています。どれが正しいか、どれが正しくないか、判断できるものではない…と思います。
"歴史事実";これはあったかなかったか、All or nothingの世界。言葉の定義が重要になります。侵略とは何か、虐殺とは何か…。日本は中国を攻撃し、国土を占領しました。南京において、1~2万人の民間人が殺害されたことは事実のようですが…。
"慰安婦"の存在はは確かに女性の人権を踏みにじるものだと思います。慰安所の設置はそれに加担するものです。しかし、目的は現地における一般婦女子の被害を防止するためのものです。朝鮮戦争においても、米国兵用、韓国兵用の慰安所がありました。だから…と云って日本軍の行為の言い訳にはならないでしょうが。ただ日本軍による強制拉致があったのかどうか、慰安婦だった人たちの証言が事実であったのかどうか、その証拠があった…との情報は見たことがありません。否定するものはいくつかあるようですが…。
"植民地"; 韓国では中国の清王朝、韓国の李王朝、日本政府が三つ巴で争いました(武力行使は首都平壌においてのみ)。下手をすればロシアも加わりそうな状況で…。結局、韓国は清の属国から解放され、日本の属国となりました。日本は韓国政府の強化を図りましたが旨く行かず、最後には日本に併合しました。
それが植民地であったかどうかは「植民地」の定義如何です。
ただ植民地に関する世界的な研究者であるAlleyne Irelandは彼の著作「THE NEW KORIA」において、韓国に対する日本の政治は西欧のいわゆる植民地政策とは全く相違し、日本にとっての大きな持ち出しとなり、またそのおかげで韓国の近代化に大きく寄与した…とされています。
" 謝罪";この問題は難しいですね。おっしゃるように、被害を主張する側が納得しなければ意味がない。どうすれば納得して貰えるのか。過去に行った謝罪を何時までも繰り返す必要があるのか。永遠に謝罪するのか。我々の先輩がやった行為を、やっていない我々が謝罪して意味があるのか。先輩達はけしからんことをやった…と云えるだけではないのか。
ハーバード大学のサンデル教授の「白熱教室」においても先祖の行為に対し、子孫は何時まで謝罪するべきなのか…がテーマーに上がっていましたね。
どうやれば解決できるのか、私には全く判りません。
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