先日、梅雨にまだ入っていない東北地方のツアーに行ってきました。秋田空港から角館-男鹿半島-白神山地-津軽半島-下北半島-恐山-三陸海岸-鶯宿温泉-中尊寺-仙台空港まで東北を右回りの4泊5日のツアーです。6/19の早朝に伊丹空港から珍しくプロペラの双発機で秋田空港まで1時間20分。ジェット機と殆ど所要時間は変わりませんでした。飛行高度は2~3000mでしょうか、振動と音は少し大きく感じましたが鳥海山が大きく見えました。同じツアーで出発日の異なる場合は仙台空港着らしく、この日に角館には寄らないそうです。男鹿半島まで距離がありますもね。角館は5年前の桜の時期に行きましたが、しだれ桜の新緑も綺麗で落ち着いた町でした。 男鹿半島は入道崎が北緯40度という事ぐらいしか残りませんが「なまはげ」の里です。男鹿温泉ホテルで地元の若い人たちの和太鼓の演奏に迫力がありました。6/20北上して白神山地の十二湖の内、青池に寄ります。予想したより小さな池でしたが青さだけは見事でした。世界自然遺産のブナの自然林は30cmほどの腐葉土層があるそうでのんびり散歩したらいい森林浴になるでしょうね。 黄金崎不老ふ死温泉を昼食前に入浴しました。寿命が10年伸びるそうで、昨年3月の箱根・大湧谷の黒い温泉卵2個と合わせると24年間もの長寿命が得られる事になりました。更に北上すると千畳敷海岸です。1792年の大地震で海底の岩棚が12mにわたって隆起してできた岩浜との事。 この海岸線でブサかわいい犬「わさよ」の秋田犬が飼われている場所を通過しました。数人の見物人の間から白い塊だけがちらりとバスの窓越しか見ただけですが。津軽半島の竜飛崎には青函トンネルや階段だけで車両は通行できない階段国道や冬景色の碑など北海道を目の前にした本州最果ての地という感じがしました。 本日の宿泊地は竜飛崎から1.5時間戻って岩木山山麗の鰺ヶ沢温泉でした。夕闇の中に岩木山容が見えましたが直ぐに霧に隠れてしまいました。6/21津軽半島の蟹田港からフェリーで約1時間、下北半島の脇野沢港に渡ります。途中でイルカには会えませんでした。山中をバスで1.5時間走って佐井港へ。途中に北限のニホンサルに遭いました。そこから高速観光船で仏ケ浦を海上から見物です。白い凝灰岩の奇岩群が見えましたが陸上からは直接には行けない場所です。 佐井港に戻ってバスで北上し本州最北端の大間崎へ。マグロのモニュメントやみやげ物店があります。北海道函館には最も近い位置ですがヤナセの霧で見えませんでした。ここからバスで約50分間走ると比叡山、高野山と並ぶ日本三大霊場のひとつ恐山につきます。862年に開かれたそうですが今回のツアーで最も関心のあった処です。もっと山深い処かと思っていましたが標高は300m位、意外と街に近い処でした。総門をくぐると正面に地蔵堂が建ち左手に岩肌から硫気が上がる荒々しい風景が広がっていました。快晴だったので明るい地獄風景でした。現存するイタコは2名だけで普段は街に住んでいて後継者はいないそうです。 下北半島の太平洋側の六ケ所村あたりは放射性物質の貯蔵所や石油の備蓄所、太陽光発電や風力発電の大集合地帯でまさに日本のエネルギ-基地という感じでしたがヤナセの霧の中で規模の想像がつきませんでした。6/22宿泊地の三沢市古牧温泉から久慈市へ。久慈駅から「あまちゃん」の三陸鉄道北リアス線で普代駅まで約40分間、それほど景観の良い路線でもありませんでした。普代駅からバスで15分、北山崎展望台は三陸海岸随一の景勝地でした。到着してから直ぐに霧が晴れて断崖絶壁を見ることができました。シロバナシャクナゲが見ごろの自然遊歩道に行ける余裕が欲しかった。 三陸海岸を更に南下した宮古市の浄土ヶ浜は岩手で人気の名所です。大小の岩塊が連なる白砂の海岸で、お土産店で売っているカッパエビセンを数十羽のカモメが足元まで取りに来ます。ヤマセの霧が風景を邪魔しました。ここから三陸海岸を離れて西へ、盛岡から雫石の鴬宿温泉に移動しました。鶯が足の傷を癒しているのを見て知った温泉との事。6/23岩手山は昨日から山頂がガスで見えませんでした。世界遺産の中尊寺は3年前の夏に寄りましたので又かと思っていました。今回は仙台空港から帰るのでコースに入れたようです。比較的人出が少なかったのでゆっくり見学できました。もう少しすると修学旅行生で混むそうです。杉が立派ですが月見坂のモミジも多いので紅葉の時期も綺麗でしょうね。近くのレストランでワンコそば24杯をどうにか完食しました。 中尊寺の西に栗駒山を源流とする磐井川が作った約2kmの渓谷が厳美渓。国の天然記念物に選定されている岩手県の名勝とのこと。ちょっと寄ったと云うところでしょうか。17:35を約30分遅れて仙台空港を発って19時半頃に伊丹空港に着きました。この便はジェット機でした。ツアーでは幸い降雨には遭いませんでしたがヤナセのせいで霧が出ている所がありました。高い山はほとんど見る事が出来ず残念でした。宿泊した温泉地はいずれも名湯といわれる処で気分よく浸かれ、バスツア-の長旅の疲れはそれほどではありませんでした。体重は2kgほど増えました。お奨めの旅です。