そうなんです、今年めでたく還暦を迎えるこたつねこ。来年からは晴れて1歳から数え直せます。12月の誕生日には、定番の「赤いちゃんちゃんこ」を着せようという、国家的な陰謀があるという未確認情報がありますが、絶対拒否しますので不埒な悪巧みはやめておいてください。 しかし、どうして還暦に赤いちゃんちゃんこを着るのでしょうか。 赤には魔除けの意味があり、昔は産着に赤色が使われていました。還暦は「生まれ直し」なので、「赤ちゃんに戻る」という意味から、赤色のちゃんちゃんこを贈るという慣習が生まれたようですね。 昔の還暦祝いは長寿の祝いでしたが、今では「人生の区切り」としての意味合いが濃くなっています。そんな人には、定番の「赤いちゃんちゃんこ」は不評なようですよ。その代わりに、赤いシャツやネクタイ、スカーフなどを花束とともにプレゼントしているようです。 先日のこと、親友のかっちゃんと還暦の話しをしているときに、「(女性の還暦の)お祝いにカーネーションの花束を贈るのはどうだろう」と彼が呟きました。カーネーションは日持ちも良く、さまざまな品種があって華やか。なにより「母の日」でプレゼントするように、女性に対する感謝の気持ちの代名詞となっています。 偶然、淡路島でカーネーションを栽培している地域の方々と知り合ったところで、育てるだけでなく流通・輸送・価格など、さまざまな課題があることを聞いたところでした。もしも、「還暦祝いに100本のカーネーションの花束を贈る」というモデルがある程度広がれば、栽培農家さんが少し潤うだけでなく、生産者と消費者と直接つなぐ橋渡しになるように思いました。 ICT、IoT、AI、ロボット、ドローンなどなど、大きく変わろうとする技術の進歩を活かして、世界中の人間同士がますます心豊かな生活が送れる環境づくりができたらと思います。 |