円山公園のしだれ桜を手がけたのが、「植藤造園」の15代目佐野藤右衛門です。16代目が誕生したことを記念して 円山公園の中央に植えたそうです。だから、そのしだれ桜は、16代藤右衛門と同じ88歳。昭和25年の台風の時には、15代が幹にしがみついてその桜の木を守り、その翌年初めての花を咲かせたとのことです。 佐野藤右衛門が、3代にわたって約40年間 「兼六園の菊桜」(金沢)の遺伝子を後世につなげたエピソードにも、感動しました。 14代が 老木になっている菊桜の寿命を察知、跡継ぎ養成のため 接ぎ穂(芽がついている枝)を入手して育てますが、戦後行方不明に。先代の想いを継いだ15代は(16代も同行)何度も兼六園に通い、自園に持ち帰り接ぎ穂を試みますが、失敗。それでもあきらめず、これが最後だと石川県土木課に頼み込んで 接ぎ穂を口にくわえて金沢からの270キロを車を運転しながらもち帰ったといいます。唾液に養分が含まれているからか 体温の温かさがよかったのか 奇跡的に10本のうち1本だけ生き残ったそうです。 その1本を 雨が降れば、傘をかけ、虫よけの手当てをしたりして 苦労して育て上げ、接ぎ穂は、3代約40年の時を経て成功したのです。それが、現在兼六園にある菊桜です。 (上野・ネット記事要約) 来週は、この植藤造園に「藤右衛門さんの桜」の花見に行く予定です。今から楽しみです。 |