二十歳代の頃から吉永小百合さんのファンだった小生、是非見に行きたいと思っています。・・・が、そんな甘っちょろい思いは先ず捨てる必要がありそうですね。
兎に角、木曜日のサークルで日英取り混ぜて詳しく聞かせて下さい。
先週の土曜日に 吉永小百合主演の「北の桜守」を観に行きました。この映画は、1945年に樺太で起こった悲劇が下地となっています。その年、終戦の1週間前(8/8)にソビエトが不可侵条約を破って突如宣戦布告。樺太に攻め入ります。樺太庁は、老人・婦女子・乳幼児学童中心の住民を引き揚げ船に乗せて 避難させようとしますが、ソ連軍の潜水艦からの魚雷攻撃を受け、3隻のうち2隻が被弾沈没、1700名以上の死者を出します。対馬丸事件(沖縄)が起こったのは、1944年。同じような悲劇が、連続して起こっていたのです。 物語は、この悲惨な体験から PTSD(心的外傷後ストレス障害)を起こしていた母親に寄り添い ふたりで思い出の地を巡り、共に過ごした記憶を拾い集めるように旅をはじめる親子の物語です。北海道の厳しい冬の映像、過酷な親子の暮らし、船の被弾後 海での遭難シーンが出てくるので 身も心も凍る思いで観ました。 当時樺太に住んでいた日本人は、40万人、そのうち日本に帰れたのは、16万人だそうです。当時の悲惨な状況(集団自決等)が、時々挟まれる演劇シーンで主人公の"記憶のフラッシュ”のように表現されていました。その部分がリアルシーンでなく舞台での演劇表現であったことは、辛い事実を受けとめなければならない観客にとっての心の負担を少しだけ軽くしてくれたように思います。(でも やはり 辛い・・。) 終戦直後に起こったこのような北海道の悲劇については、知る機会がほとんどなかったです。 今頃知って驚いている自分を ちょっと恥ずかしく思います。 |