新元号が決まった。少し違和感がある。それは、令の字について。 令からすぐに連想したのは、命令。「和を命令するとは どういうこと?」と 一番に考えた。 街の人々の反応もTVで映し出されていたが、みんな キョトンとしていた。おそらく 私と同じで意味がわからなかったのだと思う。 【初春の令月にして 気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は、はい後の香を薫らす】 「令」には、「素晴らしい」という意味があるらしい。『和』は、人と仲良く繋がること。“すばらしい人々のつながりを創ろう”という主旨は、すごくいい。 典拠の万葉集の巻五の序文を読んでみると、なるほど 五感を駆使し心の底から香り立つような初春の喜びが詠われていた。素晴らしい表現。言祝ぎの境地! でも そのうれしさ、さわやかさ そして 温かさが この 令という字からは伝わってこない。なぜか冷たく感じてしまう。命令の令として インプットされすぎているからかな? 日本人の心にピタッとくるのは、大和言葉がの方が 断然いい。でも 元号にするのは 難しいかな? |