江戸後期、木喰上人は全国遊行。人々を救おうと 61歳から 各地で仏像を 彫り始める。 84歳になると9か月かけて 四国霊場の88体の仏像を彫る。しかし、村人に 諍いがおこり、その88体は、売り払われてしまう。 自分の非力を痛感した木喰。 旅の中で、人々が本当に救われるには何が大 切なのかを問い直した。 「みな人の心を丸くまんまるに どこもかしこも丸くまん丸] 木喰は、人の心がまるくなるような仏を彫ろうと決意した。 大正時代、柳宗悦は、木喰仏に出合って心を揺さぶられ、全国を旅して木喰 仏を発掘。彼が民芸に目を向けるひとつのきっかけとなった。 (上野番組要約) |