“初めてアジア圏からのアカデミー賞作品賞受賞”とのことで どんな作品だろう?と興味津々。 私は、映画館に入ると 前半で8割り方 居眠りしてしまいます。「つかみ」が 面白くないと 体が反応してしまうのです。でも この作品は、最初から 目がパッチリ! いきなり出てきた 半地下生活の様子に 興味をひかれた からだと思います。 坂のずっと下の方にある半地下の窓から見える景色。 外を見ると 自分が底辺にいることを いやでも自覚してしまう。すごく印象的だったのは、トイレが 排水の関係で部屋の上部にあったこと。一体どうやって使うの? そんな狭い部屋で 家族4人が肩寄せ合って生きている。 そんな家族と 次に出てくる 何もかもが違う金持ちの家庭との対比で ストーリーの舞台は整います。 4人の仕掛けが面白いように成功して 金持ち家庭に入り込むのですが、ここからのストーリー展開がスリルとサスペンス。一気に見せてくれます。ネタバレになるので ここらで ストップしますが、後半部分に凄い「落ち」があって、その巧みな演出センス・アイデアに、感服! 私は、たぶん その 「落ち」の部分が 作品賞に評価されたのではと思います。格差社会の縦の構図を見事に描ききった作品だと思いました。 ただ、後半部分の猟奇性ゆえ、爽やかな気分で 家路につけないことだけは 付け加えておきます。 |