今日は、今話題の映画「ひろしま」を観に 「出町座」(出町柳商店街)へ行ってきました。 ひろしま関連の戦争映画は、いろいろと観てきましたが、この映画は、実体験をもとに描かれ、出演の 約9万人近いエキストラが広島市民であったことから、これまで観たどの映画よりもリアルで 辛かったです。 でも 世界の人に 原爆の実相を知らせようと、立命館大の学生による英語字幕もありました。 日本人だけでなく、留学生や、海外の方たちにも ぜひ 観て頂きたい映画です。出町座では、10日から23日まで 上映されます。(一日1本です。9:30~11:20(10日~16日)(12:05~14:00(~23日) <以下、ネットでの映画紹介(上野抜粋)> 映画の舞台は、1953年、原爆投下から8年後の広島。市内にある中学校の少年少女たちが主人公です。急性被爆の症状に苦しみ、貧困や差別に悩まされる姿を、被爆者自らが演じています。 当時、被爆地で深刻化していた実態が描かれていきます。 映画の製作者達がこだわったのは、原爆投下直後の広島の姿をリアルに再現することです。 一般市民8万8,000人が出演し、被爆した衣類やがれきを持ち寄りました。映画の脚本は、被爆した当事者達の手記を基に作られました。 被爆者たちがつらい記憶に向き合いながら、懸命に演じた映画。 しかし、その思いはくじかれます。完成試写をしたところ、配給を予定した大手映画会社が、内容の一部が反米的だと上映を拒否したのです。「要するに、アメリカに遠慮したんです。とにかく、映画の中で原爆について語ったり、ちょっと触れたりするだけでも大変でしたから。」 結局、映画「ひろしま」は、自主上映会などで細々と公開されるにとどまりました。 再び注目 そして世界へ 完成から半世紀以上埋もれていた映画。 そこに、再び光を当てようとする人物がいます。 小林開さんです。4年前から上映会やSNSなどを通して、映画の魅力を発信する活動を続けてきました。小林さんの地道な活動が実を結び、思わぬところから声がかかります。 アメリカ・ハリウッドに拠点を置くメディア会社が、フィルムをデジタル化する資金を提供し、北米での配信を決めたのです。大手メディア会社 プロデューサー チャールズ・タベシュさん 「この映画は日本人だけでなく、アメリカ人にとっても貴重な作品です。 トランプ大統領が大統領選のとき『なぜ核兵器を使用してはいけないのか?』と言ったと伝えられています。この映画こそ、それに対する的確な答えだと思います。」 映画「ひろしま」の上映は今、北米やヨーロッパ、アジアなど、世界10の国々へ広がっています。 去年(2018年)6月、カナダのトロントで開かれた映画の上映会。 ここに招かれたのが、サーロー節子さん。(ノーベル平和賞受賞) 広島で被爆し、その後、世界各地で核廃絶を訴えてきました。 サーローさんは、実際に核の脅威を体験した人たちが演じたからこそ、この映画には訴えかける力があると感じています。 “核の悲惨さを後世に伝えたい” 映画の最後は、市民たちが原爆ドームを目指して行進するシーンで締めくくられます。 ※今晩この映画の裏話が NHKEテレ ETV特集であります。「忘れられたひろしま」こちらもぜひ ご覧ください。(23時から~) |