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2019年11月01日(金) 
この小説を手にしたとき、まずもって、「たゆたえども」ってどういう意味?って思いました。もともとは、船乗りの言葉だったようですが、「荒波の中で どんなに揺れても 決して沈まない」という意味だそうです。

というのも 戦争や革命が続いても パリ市民は、力強く生き抜いてきました。このパリ市民の力強さを象徴する言葉が 「たゆたえども沈まず」で 市の紋章にもなっているようです。

この言葉に象徴されるように、そんなパリで ひたむきに生きる4人が登場人物です。
ゴッホとその弟のテオ、美術商の林忠正とその助手の加納重吉。加納重吉以外は、実在の人物です。

ストーリーは、重吉の目を通して語られます。ゴッホの悲劇的なストーリーは、よく知られており、結末がわかるのだけど ストーリーは、リアリティに富み、どこまでが フィクションなのか その 境目がわからなくなるほど。それは、ゴッホ兄弟の手紙がたくさん引用されているからだと思います。

とくに 弟テオの手紙からは、兄への愛情や憎悪そして苦悩が 自分の心に乗り移ったかのように 伝わってきて 息苦しくなりました。その兄弟愛の強さには、深く心を揺さぶられました。

もう一つ 私の興味をひいたのは、ジャポニズムがどれほど ゴッホの心を捉えていたかということ。間違いなく 彼の芸術を高見に引き上げたのは 浮世絵でした。原田マハは、別の番組の中で「日本人がゴッホに惹かれるのは、彼の絵のなかに 日本美術を感じるから」と話していましたが、この本を読むとその理由がわかります。

私は、彼が描く 生命力あふれる糸杉が好きですが、その中でも「星月夜」が表紙絵に選ばれていることが うれしいです。夜の風景なのに ゴッホの明るい希望が満ちあふれているように 感じるのです。

閲覧数40 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2019/11/01 18:54
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2019/11/02 14:52
    MIYUさん
    読んでみます。ご紹介ありがとう。
    次項有
  • 2019/11/03 11:18
    MIyuさん コメントありがとうございます! 読みやすい本です! ぜひ! アート小説が大好きです♡ マハさんの小説は、キュレーターとしての豊富な知識に裏打ちされてますので 読み応えがあります。
    次項有
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