朝ドラ(スカーレット)の主人公の心を捉えた「古信楽」とは、どんな焼き物かと興味を持った。 朝ドラの放映に合わせて、「美の壺」と「ブラタモリ」が、リサーチしてくれたので 「古信楽」の秘密がわかり、その素晴らしさを堪能できた。「古信楽」は、“大地“ からのプレゼントであった。(^0^) <陶土> かつて 琵琶湖の湖底の土だった信楽の陶土は、砕けた花崗岩が粘土に混じっていて 焼き物に適した腰の強い土からなる。黒っぽく見える珪石と しろい粒子状の長石がバランス良く含まれ、釉薬を使わず 高温で焼くと(焼締め) 土に含まれる鉄分が火を思わせる色を生み出す。これが、緋色(スカーレット)の由来。 窯の薪の灰と陶土の鉱物が化学反応を起こして、白い「斑点」(蟹の目)が出たり、ガラス質となって溶け出したりする。これを「自然釉」という。陶芸家にとっては、まさに「大地の祝福」。窯から焼き物を取り出すとき どれほど ワクワクすることだろう。 「古信楽」は、緋色の発色と自然釉に特色づけられ、土と炎が織りなす芸術として “わび さび”の趣を 今に伝えている。 (NHK 美の壺・ブラタモリ参照) |