朝10時に行ったのだけど すでに すごい人! ここ数年で一番多い気がしました。私の目的は、「長刀鉾の粽」です。長蛇の列に並び、やっと買うことができました。 毎年、宵山には、行っているのに 長刀鉾の町会所だけは、行ってなかったのです。それは、鉾に上れないから。 今の世にあって、女人禁制だそうな。留学生への説明に困ります。なんとかしてほしい! でも 今年は、粽を買ったので 取りあえず 懸装品見学のため、町会所2階へ。まず目を奪われたのは、昨年新調された伊藤若冲の「旭日鳳凰図」の見送り。見事な刺繍でした。その隣に友禅染の白孔雀の胴掛。真っ白な孔雀が伸びやかに羽を広げています。壁には歴代の稚児の写真もずらり! 鉾の中には入れないので、必死で首を伸ばして 真木などの写真を撮りました。でも 限界あり。 家に帰って ネットで長刀鉾の懸装品の写真をさがしていたら、鉾立の順に撮られた いい写真を見つけました。(「花景色―K.W.C photoBlog)で検索してください。すばらしい写真です。残念ながら、ブロックされていてコピーできず。) さすが、もっとも 創建が古く(1441年)くじとらずで 山鉾巡行の先頭を務める鉾だけあって、そのひとつひとつが 銘品揃い。大長刀で疾病悪霊を祓い 武人の姿の天王像が鉾を率いる。鉾の中で 唯一 鯱を持ち、天井画としての星座や麒麟や四神が描かれた水引には、京の町の悪霊封じと、平和への願いが込められています。 「世界中で探していた幻のタペストリーが長刀鉾にある!」とメトロポリタン美術館の専門家を驚かせたチベットのタペストリーが、そのくすんだ色調のためか 他の懸装品の中で目立たず さりげなく 掛けられています。 嗚呼、長刀鉾は、やっぱりすごい!ネット写真をじっくり見ながら、その素晴らしさに 改めて心打たれた私でした。来年は、長刀鉾の鉾建てをぜひ見に行きたいと思っています。 |