雨の中 今年も 日本語教室の学習者さんと共に防災訓練に参加してきました。 今年は、「震度6強」の地震発生後、避難所を開設、そこでの避難生活を どのように始めていくのかの具体的なシミュレーションをさぐる体験型訓練でした。 避難者となってしまった学習者さんたちは、まず 受付で避難者名簿に名前その他を登録します。そこで グループに分けられ、指定の場所へ。まずリーダー選出。リーダーの指示のもと トイレや段ボールベッドを作ります。リーダーの方たちは、学習者さんに身振り手振りで作り方を説明。学習者さんたちも 真剣なまなざしで積極的に取り組んでいました。 各グループのトイレとベッドつくりが一段落したあと、クイズ第一問です。明日の朝届くアルファ米を どのように配るか。アルファ米は、人数分ないとのこと。 グループごとに 討論 → 発表。弱者に一番に配布すべしなどの様々な意見が出されていました。 避難所運営について 小さなことでも 話し合っていくことは もめ事回避のためにも大切なことなんだろうなと思いました。 第二問 ペットを連れてきた避難者をどうするか。宇治市では登録されているペットの数が 一万一千匹を(7~8軒に一匹)超えているとのこと。これも 深刻な問題です。この問題に関しては、実際にボランティアで「ペット問題」について活動している方からのお話がありました。 そして 最後は、避難所生活についての 大切な三つのポイントの話です。これは、避難所を運営する立場の方への確認であったと思います。 ◎ 受付 ← 人数把握をしっかりと! ◎ 掲示板 ← 卓球台などを使い、明確な情報伝達を! ◎ 通路 ← 必ず 通路を設けること。車いすが通れるくらいの幅を確保。 今回の訓練には、妊婦の方、子連れ(赤ちゃん)の方、ご家族も一緒の方も含め 合わせて25名もの学習者さん、そして 9名のスタッフの参加がありました。雨の中 本当にごくろうさまでした! こうした避難所体験型の訓練は、日本語教室スタッフにとっても 初めてだったので フォローが行き届かなかった点もあるかと思いますが、参加者にとって いざというときのための 心構えができたのではと 思います。 訓練終了後、みんなで おうどんをいただきました。このときばかりは、学習者さんたちの お顔もほころび 本当にうれしそうでした。 被災時に温かい食べ物をいただいたら きっと このような 幸福感が味わえるのだろうなと思いました。 |