ファン・ゴッホの映画を観に行きました。南仏アルルに移住してからの 彼の人生の最後の3年間が 濃密に描かれていました。 目線は、終始 彼に置かれていて 彼が何を見て、どんな声(音)を聞き、どんな風に感じたか、そして それを どのようにして絵に表現しょうとしたかを 観る者が感覚的に追体験できるような カメラワークでした。 だから、皮膚感覚で彼の心情を受け取ることができました。 とりわけ、絵を描くシーンは、リアルでした。 絵の具を カンバスに塗りつける音、一気に引く線の音、キュッと曲がるカーブ、そして 最後の一塗り・・。 あの うねるような炎の曲線は、こうして生まれてきたのかと 思いました。 このシーンがゴッホの本質を一番表していると思いました。 |