功利主義は最大多数の最大幸福を正義だとする。正義の判断には幸福と苦痛を総合的に評価する必要がある。 実験的精神に富む社会心理学者エドワード・ソーダイクは1930年頃、各種の苦痛に対していくら貰えば耐えられるか…を調査した。 上の前歯を1本引き抜かせるには…………………… 4,500ドル 片足の小指を切除させるには…………………………57,000ドル 15センチあまりの生きたミミズを食べるには …100,000ドル 野良猫を素手で絞め殺すには…………………………10,000ドル 何処の街からも16キロほど離れたカンザス州の農場で残りの人生過ごすには……………………………………………………………300,000ドル エドワード・ソーダイクはあらゆる事物は単一尺度で計測し、評価可能としたそうだが、当時の円/ドルのレートは不明ですが、皆さんはどう思います? 小指よりミミズが高いのも面白い。カンザス州の農場なんて行ってみないと評価できませんね。 例えばミミズを食べる代償なんて、生活困窮者と大金持ちではゼロがいくつかの桁違いの差が出ると思いますが、平均値で評価していいのですかね。 各質問に被験者の三分の一がいくら貰っても御免こうむる…と答えたとか。その答えは無限大のドルと云えます。無限大のデータが1個でも入れば、平均値は無限大。したがって無限大データを無視して平均を計算した上記平均値はデータ解析上、間違っていると私は考えます。失敗調査です。 サンデル教授はこのような価格表は馬鹿らしい…と評価。 Justice @Michael J Sandel ①http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 4人の遭難漂流者 Justice @Michael J Sandel ②http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 肺ガンで儲ける Justice @Michael J Sandel ③http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 |