桜の頃にふさわしい美術展が堂本印象美術館で開かれています。色とりどりの華やかな着物を身に着けた女性像を描く日本画家が京都に多いということは染色産業や花街文化が息づいている古都と決して無関係ではないでしょう。大正昭和平成に活躍した菊池契月中村大三郎秋野不矩・・・いずれも素晴らしい作品でしたが私は木村斯光の『お手玉』が印象に残りました。振り袖からかすかに覗く朱の
長襦袢、女を感じました。又、堂本印象の舞妓の鉛筆画、都おどりポスター原画なども良かったです。桜には着物が似合い着物は女性を最も美しく見せると私は思います。又同時に『印象の女性像』も開催中で昭和9年の『婦人公論』の表紙原画なども見ました。5月19日までです。 |