こんにちはっ
知りません・・・この方。
「鮭」見たらわかるのかしら?
とっても気になります。
近代美術館で7日から始まった高橋由一展から今、帰ってきました。由一と言うと重要文化財の『鮭』があまりにも有名ですが、ここでは同様に重要文化財の『花魁』から始まります。花魁の小稲は出来上がった作品を見て「私ってこんな顔ってしてませんわいなぁ」と泣いて抗議したとか、私が見て確かに美人・・・個性的ないいお顔でした。由一は江戸時代に生まれます。当時油絵はほとんどなく魚のスケッチなどを始め標本作りの仕事に加わります。これが後の『鮭』の基礎になったと由一は言っているそうです。やがて、イギリス人挿絵画家のチャールズワーグマンに入門し本格的に油絵を学びます。そして明治天皇皇后の尊影の栄誉ももらえるのです。洋画家というと明治中期の黒田清輝も有名ですが昭和39年、由一が遺した詳しい文献が発見され黒田と異なる流れであることを認定されたそうです。由一はフォンダネージを講師に迎え洋画作家育成に尽力しやがて『鮭』の制作、そして、晩年の東北への旅に繋がるのです。イヤホンガイドを耳に高橋由一の作品を観ながら60数年の生き様をたどる・・・これぞ至福の時、と思いました。10月21日までです。本日の歩数7469歩。
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