影絵作家の一人者で多くの人たちに高い評価を受けている藤城精治氏の作品展が文化博物館で9月23日まで開催されています。今回は大学卒業後の映画会社宣伝部就職の初期の作品油絵から始まり、やがて、『暮らしの手帖』の花森安治などの出会いで透明な光と、その光によって生み出される影に魅力を見出し影絵作家として仕事の注文も増え銀座のビアホールの窓の作品も店の閉店後作者に戻ってきたと言いますがビールと油が染み付いた作品は何とも言えない色になり釘つけになりました。1970年代のテレビカラー化に伴い『みんなの歌』、『ケ
ロンパ』等ユーモアがありどこか憂愁がある色彩ある作品に変わっていきます。最後のコーナーでは京都の金閣寺や清水寺などが鮮やかな影絵になっていました。そして、絶対影絵にしないと心に決めていたという、原爆ドーム悲惨さを風化しないためにも最近描いたという作品も反戦を訴えていました。氏は現在85歳今なお仕事を続けられてるとか、今後の最新作をテレビなどで見られるのを楽しみになってきました。 |