元総理で近衛家29代当主の近衛文麿が昭和13年、京都宇多野に創った陽明文庫、そこに収められた数十万点とされるされる作品のうち名宝とされる140点が国立博物館で開かれています。まず最初に展示されている作品は『藤原鎌足像』室町時代の一服の掛け軸、16世紀の作品とはとても思えない綺麗さに驚かされます。実はここに陽明文庫の今回の意義が読み取れました。今まで非公開で人の目もふれず、大切にされてきた名宝中の「宝」。金銅藤原道長経筒にみる末法の不安、これらを遺す現存する最古の日記も含まれ近衛家の初代はなんと645年、大化の改新までさかのぼると。そこから、天皇家との親戚関係も経て約一千年も続く近衛家の家柄、最後のコーナーで陽明文庫に所蔵されてる坂井抱一、横山大観、橋本関雪などそうそうたる画家の作品でも非公開のため初めて見る人が多いはずとガイドの竹下景子さんは言われました。美術館を出て今日は少し徳したように思いました。本日の歩数7748歩。 |