日本でも割合有名で、私も好きな作家の1人のユトリロ展が美術館「えき」kYOTOで開催されています。ルノアールなどのモデルをしていた母親の私生児として産まれたユトリロ、不遇ゆえか、10代でアルコール依存症で、病院の入退院を繰り返し、リハビリのつもりに絵画生活を始めたと言います。 モンマルトル草原の美しい風景や「白の時代」から「色彩の時代」まで、ユトリロ絵画の変遷をみることができました。彼の病気はなかなか治らず穏やか作品ほど、心が乱れていたのだとパネルは説明していました。でも、教会や水車など遠近法も取り入れて他の作家には決して真似できない作風でした。やがて、洗礼と結婚、しだいに彼の作品は海外でも高く売れるようになりますが、彼は地位や名声より酒場で飲む一杯の安い葡萄酒の方がよかったみたいです。今回は、全作品個人所有といいます。10月17日までです。
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