伊勢丹の美術館「えき」kYOTOからさっき帰ってきました。荻須高徳の生誕110年を記念して行われているこの催し、彼は東京芸大を1927年卒業し、すぐにパリに飛び、アトリエを設け、歴史がしみ込んだ建物や町並みを描き続けます。特に彼はパリの冬が好きで雪が年に2日ほどしか、降らないと言っていたそうで雪の作品も何点かありました。やがて戦争で日本に帰りますが、2年ほどでパリのアトリエに戻りベネチアに芸風を伸ばしました。運河や川がすごぶる多いベネチア、日に当たる水の煌めき、恐らく他の作家では真似できないと思いました。最後のコーナーでは、彼の妻や自分の自画像や花の作品など、昭和61年、パリのアトリエで没しますが、パリの名誉市民になったり、文化勲章も受賞して、フランスや日本に認められた偉大な洋画家であることがよくわかりました。 |