文化博物館で暮れから始まっている展覧会に行きました。福知山生まれの佐藤、学校入学式前日両親が亡くなっていることを知らされます。そのせいか、故郷の自然に触れ、これらを描く事に目覚めます。18歳になり、上京、児玉希望門を叩きます。ここで、花なら生花、鋏でパチンの瞬間を作品に込めることの難しさを学びます。10年の研鑽の後、福島の川で牡丹の写生が時期が早く・・代わりに描いた『かすみ網』が新文展に入賞、続いて『清韻』が日展に・・・叙情的な作品の数々、私は、若き日に歩いた九十九里海岸を壮年期再び訪れ描いたという『潮騒』が最も好きです。そして、晩年、朝、目覚めると雪明り、自然と自分が一体になれたと自覚した『雪つばき』や旅シリーズ3000点の花のごく一部の作品も見応えがありました。最後に友人に教わったという、「無心」の意味のパネルがありました。『無になって初めて、本当の仕事ができるのだと思う。欲望や邪念がめらめら燃え滾っているうちは、まだまだ本物ではない。』(一部誤りの場合お許しを)2月9日までです。昨日の歩数10192歩
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