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2013年12月08日(日) 
夏目漱石が不愉快な画風と酷評したため名声を高めたとされる彼の回顧展が泉屋博古館で開かれていると金曜の『朝日』で見たので昨日行ってきました。円山四条派の今尾景年に学び当初彼は戦画を得意としたため、初期の作品『剣の舞』から始まり師も暖かく見守ったとパネルにありました。そして、才能を開花させた彼は人物画や花鳥画で大観や栖鳳に並ぶ画家として帝展の審査員として多忙な生活を送ります。でも、50歳ごろから画壇と距離をおき、自宅で読書三昧で作品も南画風に変化していくことが私にもわかりました。会場では500冊のスケッチ帳の1部も展示されていて福井県鯖江や兵庫の海岸はしばらく動くことができませんでした。悪く言う人がいれば有難いと思いなさいと昔聞いたことがありますが残念ながら酷評された『観月』は展示替えのためみれなかったけど、案外漱石は恩人だったかも知れませんね。15日までです。昨日の歩数12260歩


閲覧数1,911 カテゴリ日記 コメント1 投稿日時2013/12/08 15:01
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コメント(1)
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  • 2013/12/08 20:18
    こはたノたかしさん

    画家・木島櫻谷(このしまおうこく)のことを教えて頂きありがとうございます。
    こはたノたかしさんの日記を読んで、非常に興味が湧いてきて、ネットで調べると
    凄い波瀾の生涯だったと初めて知りました。

    漱石に酷評された「寒月」見ました。
    それにしても漱石がこれほどまでネガテイブな評論とするとは・・・
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
     「木島櫻谷氏は去年沢山の鹿を並べて二等賞を取った人である。あの鹿は色といい眼付といい、今思い出しても気持ち悪くなる鹿である。今年の「寒月」も不愉快な点に於いては決してあの鹿に劣るまいと思う。屏風に月と竹と夫から狐だかなんだかの動物が一匹いる。其月は寒いでしょうと云っている。竹は夜でしょうと云っている。所が動物はいえ昼間ですと答えている。兎に角屏風にするよりも写真屋の背景にした方が適当な絵である。」
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    漱石がこれほどまでに酷評した背景は分からないが、師匠・今尾景年が係る画壇の
    確執の一端がWikipedeaに述べられていて興味深い。
     昨今の日展審査の問題点が、当時よりあったことに驚きを感じます。

    木島櫻谷はしかし、晩年徐々に精神を病み、昭和13年11月13日枚方近くで京阪電車に轢かれ非業の死を遂げたとのこと。享年62。

    稀代の芸術家の名作の裏にはすさまじい自己との葛藤があったことを知ることが出来
    ます。

    こはたノたかしさん、貴重な美術情報をありがとうございました。


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