最初、麻生三郎の経歴(1913-2000)を読んでビックリ、生まれた年もなくなった年も父と同じだったからです。その麻生三郎の没後10年の遺作展が近代美術館で開催されています。資料によると、彼の作品は「重すぎる」「暗すぎる」と美術ファンから揶揄されたと。実際私も今回ブログにするのはパスかな、と思いました。やがて、彼の妻や子供そして、自画像を見ていくうちに彼のポリシィが分かるような気がしました。いぶし銀のように輝く作品に込めた彼の眼、途中あった戦争や戦後の不条理を肌で感じた作品など、父と同い年だけに作成年号と父の齢と重ねあわすこともでき違った面でも楽しむことができました。今回もゆっくりめの鑑賞も終り平安神宮へご挨拶と館をでましたが、この寒さ、そそくさと地下鉄に急ぎました。 |